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バデーニ「文字を扱うというのは特殊な技能 言葉を残すというのは重い行為だ 一定の資質と最低限の教養が要求される 誰もが簡単に文字を使えたらゴミのような情報で溢れ返ってしまう そんな世の中 目も当てられん。」
クラボフスキ「なぜそんな悲劇を味わったのに 学問とか研究とかそういうことから離れないんですか?」
バデーニ「神が人間に与えてくださった 可能性を自ら放棄したくないからです それによって私は歴史的な特別な瞬間に立ち会えるかもしれないですし。」
クラボフスキ「しかし あなたが持っている 行き過ぎた 好奇心や必要以上に多くを知ろうとする欲望には 際限がない いずれはそれ自体が目的化して非道徳的なことまで知ろうとするようになる。」
バデーニ「すでにこの世は非道徳的なことで溢れかえっていませんか? クラボフスキさん そういう世界を変えるために 何が必要だと思いますか? 知です。」
司教「数百年前 西ローマ崩壊後 社会は秩序を失った 混乱と暴力がはびこり 権力が生まれては消え バラバラな人類を統一する術はなかった 誰も彼もが皆 大切なものを奪われた そんな狂気の沙汰に唯一希望の光を照らしたのが 我々の寄与する教会だ 社会に文化と道徳を布教し日々に愛と救済を与えた 教会により人々はつながる この素晴らしきを行いに文句をつけるものはいようか 驚くことにいるのだ それこそが異教 異端者だ 奴らは信仰を失い 破壊に存在意義を覚える 履き違えた自由を謳い 道徳や倫理を砕き 救いと希望を放棄し 人々を分断する。」