雑記帳

チ。 ―地球の運動について― 第9話

2024-12-29 23:28:28
2024-12-30 03:45:47
目次

ヨレンタ「この世は最低というには魅力的すぎる 荒れ狂う自然や理性のない獣 罪深い人間 そういった悲劇の類いの者たちですら なぜかすべて美しさを備えてる これには何か理由があっていい それが地球の運動なのかもしれない 大地と夜空が一つなら どんなに汚してもこの世から輝きは 簡単に消えない。」

オクジー「不思議だ ずっと前と同じ空を見てるのに 少し前からまるで違って見える。」
バデーニ「だろうな きっとそれが何かを知るということだ。」 

バデーニ「確かにそう考えることも可能でしょう でもそうやって成立した宇宙は 神が作った自然か 人間が作ったこじつけか あなたはそのどちらに見えますか?」
ピャスト「貴様らのような若造どもにはわからんのだ 私の歴史も 人類の歴史も 積み上げられた研究は こんな一瞬で否定してよいものではない。」
バデーニ「では もし 積み重ねた研究を一瞬で否定する力があって 個人の都合や信念を軽く超えて 究極に無慈悲で それゆえに平等な そんなものがあるとしたら それを何と言うと思いますか。」
ピャスト「それは真理だ。」
「もし過去の積み重ねの先に答えがないなら 真理にとって我々は無駄だったかもしれん しかし たとえ 誤りでも何かを書き留めたことは歴史にとって無意味ではない そう願っている。」

ヨレンタ「でも本当に文字はすごいんです あれが使えると時間と場所を超越できる 200年前の情報に涙が流れることも 1000年前の噂話で笑うこともある そんなの信じられますか? 私たちの人生は どうしようもなくこの時代に閉じ込められてる だけど 文字を読む時だけは かつていた偉人達が私に向かって口を開いてくれる その一瞬この時代から抜け出せる 文字になった思考はこの世に残って ずっと未来のだれかを動かすことだってある そんなのまるで奇蹟じゃないですか。」

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ろく